ざるそば

ごはん屋さんに行った時の話。お腹が空いているようで空いてない状況だったので、僕が注文したのは、カレーでもカツ丼でもなく、ざるそばだった。何故ざるそばを選んだのかというと、前に観た『立川談志 笑点をつくった男』というドラマで、角野卓造さん演じる落語家がざるそばを食べるシーンを観て、ざるそばが妙に食べたくなったからだ。ザルの上に乗ったそばの山から、一口分のそばを箸でつかみ取り、そばつゆにつけてツルルッと食べる。これぞ江戸っ子の食べ物。美味しい。歯ごたえがあって、そば食べてるって感じ。ネギや天かすなどの薬味は、麺を半分ぐらい食べた後にそばつゆの中に入れるみたい。いいや最初から全部入れちゃえ。薬味はネギ、天かす、わさびの3つ。実にシンプルなざるそばだが、それでいいのだ。そばの山はあれよあれよと崩れていき、もう一口分しか残っていない。そして、最後の一口分のそばをツルルッと食べ終わる。

ちなみにブログでは、そばを食べるときのオノマトペをツルルッと書いたが、実際は、かなりの音を立てながらそばを食べている。どうも、僕はそばの食べるのが下手みたい。だから、王理恵さん(王貞治さんの娘)が相手の男性のそばの食べ方が汚かったという理由で、婚約破棄をした事件(?)を知った時は、明日は我が身と恐ろしくなった。そんな僕だが、前にとあるバラエティ番組でアイドルのそばの食べ方が汚かったのを観て、いけないものを見てしまった感覚に陥ってしまった。その時、そばの食べ方が汚いという理由で婚約破棄する人の気持ちが少し分かった気がした。

改めてざるそばは、タンパク質も無ければ野菜も無いため、とても栄養がある食べ物とは思えないが、これを毎日食べようとする人の気持ちもわかる気がする。自分の中でざるそばブーム到来の予感がした。