Mr.インクレディブル

今回は、ピクサー映画『Mr.インクレディブル』について書きたいと思う。Wikipediaには、『Mr.インクレディブル』略して「インクレ」と書かれていたが、僕は『Mr.インクレディブル』をインクレと呼ぶ人を未だ、見たことがない。

 

小さい頃、父が『Mr.インクレディブル』のDVDを買ってくれたのが、とても嬉しかったのを覚えている。そのDVDは今でも大切にしている。ただこの映画には、他のピクサー作品に比べると、長尺という印象があった。実際に、上演時間は115分と、ピクサー映画の中では3番目に長い(ちなみに、1番は『インクレディブル・ファミリー』で118分、2番は『カーズ』で117分)。場面がこれでもかと切り替わるので、長く感じるのかもしれない。主人公は車を壊した日に火事現場で人命救助をしたり、会社をクビになった数日後に無人島でロボットを倒すのだから、かなり波瀾万丈。観ていて疲れる。『金スマ』の波瀾万丈のコーナーを観た後ぐらい疲れる。

 

ちなみに、主人公のMr.インクレディブル(別名ボブ・パー)の声を演じるのは、三浦友和さん。イラスティガール(別名ヘレン・パー)の声を演じるのは、黒木瞳さん。テレ朝のドラマ「就活家族〜きっと、うまくいく〜」で、三浦友和さんと黒木瞳さんが夫婦役を演じているのを観て、『Mr.インクレディブル』を思い出したのは僕だけじゃないはず。「就活家族〜きっと、うまくいく〜」は第一話だけを観て、すごく辛い気持ちになったのを覚えている。ある意味、僕にとってのトラウマ作品の一つだ。『Mr.インクレディブル』と『就活家族〜きっと、うまくいく〜』ぜひ観てみてください。

清水ミチコさん

国民の叔母・清水ミチコさん

僕は女性タレントの中で清水ミチコさんが一番好きだ。本当に清水さんはセンスの塊だと思う「国民の叔母」って自分で言っていることに清水さんのセンスが凝縮されている。

どうしても世間の清水さんのイメージは、モノマネが上手い人になるが、清水さんはモノマネだけではない。僕は清水さんをモノマネの女王だけではなく、一人コント女王と呼びたい。清水さんのアルバムには、芸能人のモノマネだけではなく、シュールなネタやモノマネを使わないコントなども多く収録されている。もちろん、芸能人のモノマネも多く収録されているが、コントの登場人物がたまたま芸能人といった感じで、モノマネとコントを上手く融合させている。

 

また清水さんはトークが面白い。中でも「高田文夫ラジオビバリー昼ズ」の清水さんとナイツのかけ合いはとても面白く、塙さんのボケに清水さんがツッコんだり、乗っかったりして、いつ聴いても飽きない。佐久間宣行さんのYouTube森三中の黒沢さんが、女性No.1DJは清水さんと言っていたのにもよくぞ言ってくれた!という気持ちになった。

 

そんな清水さんは女芸人という感じはあまりしない。本人も肩書きはタレントと公言している(僕は清水さんこそ、正真正銘の女芸人だと思うが…)。かと言ってバラエティタレントという感じもしない。よくジャンルがわからない人だ。事実、清水さんはデビュー当時から、イミテーションシンガーといった謎の肩書きを持ち、ジャンルを定めてなかったわけだが、そのように芸能人として謎な所も面白い。

 

確かに清水さんは謎な人だ。「夢で逢えたら」でダウンタウンウッチャンナンチャンとコントをしていたと思いきや、ネタのアルバムを10枚ぐらい出して、毎年武道館公演を成功させて(しかも単独)、伊丹十三賞を受賞して、プライベートでは一児の母だが、テレビでは、家庭話は一切しない。この間の徹子の部屋で始めて、清水さんの家族の話を聞いた。清水さんとプライベートでも親しい黒柳さんでさえ、清水さんの家族の話を聞いたことがない言っていたのも驚いた。番組の中で徹子さんに強めのツッコミをしていた清水さんも凄かった。他の番組では松本人志さんや鶴瓶さんにも強めのツッコミをして、本当に謎な人だ。

 

清水さんはいい意味でくだらない人だ。特に清水さんのYoutubeには、「タオル族の長老(ぜひ検索してみてください)」といったいい意味でくだらない動画が沢山投稿されている。

最後に清水さんのあっけらかんとした人柄や芸風は、観ていて疲れないし、明るい気持ちにさせてくれる。本当に大好きな芸人さんだ。

 

伏線回収

この間、『亀は意外と速く泳ぐ』という映画を観た。監督と脚本を担当したのは、三木聡さん。三木聡さんは僕の大好きな『時効警察』というドラマの脚本も書いていた。出演者も岩松了さん、ふせえりさん、松重豊さん、嶋田久作さん、伊武雅刀さん、温水洋一さんなどと僕の好きな俳優さんばかり。とても面白い映画で、もう何回も観ている。

そして、この三木聡さんという人が、『トリビアの泉』に関わっていたことを最近知った。『トリビアの泉』は僕が物心ある頃には、レギュラー放送は終わっていて、年に何回かの特番でしか放送されてなかったため、観たことあるのは2、3回だろう。しかし、とても印象深い番組だった。特に印象深かったのは、番組(結構なスペシャル)の最後に大きなトリビアを紹介するといった感じで、やけに大げさに引っ張られたのだが、肝心の内容は、「かりんとうを一晩水につけると、☓☓に見える」という何ともくだらないものだった。それを観て、腹を抱えて笑ったのを覚えている。そしてあまりのくだらなさに衝撃を受けたあの頃から、およそ10年が経ったある日、僕はまたもや衝撃を受ける。なんと『亀は意外と速く泳ぐ』の作中で、「かりんとうを一晩水につけると、やばいものに見える」という小ネタが出てくるではないか。脚本は三木聡さん。そしておそらく、『トリビアの泉』でかりんとうのネタを作ったのも三木聡さん。三木聡さんは小ネタを使い回しする人なので、このかりんとうネタは、三木聡さんの鉄板ネタの一つとして考えられる。この映画の音声解説では、三木聡は実際にかりんとうを水に一晩つけたことがあると話されていた。10年かけた伏線回収とはこういうことを言うのかもしれない(多分)。

嶋田久作さん

嶋田久作さんの名前を初めて知ったのは、ディズニー映画『ヘラクレス』だった。嶋田さんは『ヘラクレス』に出てくるヴィラン・ハデスの声を担当している。母から、ハデスの声を出している人は嶋田久作さんという俳優さんと教えてもらったのを覚えている。ハデスはディズニーヴィランズの中でもかなり人気のあるキャラクターで、作品の知名度よりもハデスの知名度のほうが高いといっても過言ではない。嶋田さんは、ハデスを人気者にした立役者といっても良いだろう。そのくらい嶋田さんボイスのハデスは、悪役なのに憎めない魅力的な悪役だった。

そんな嶋田さんといえば、『帝都物語』の加藤だろう。だいぶ前にWOWOWで放送されていたクリス松村さんと川栄李奈さんの「私を映画に連れてって」という番組で、『帝都物語』が取り上げられていた時、「なんといっても圧倒的な存在感を放つのは、嶋田久作さん演じる加藤」とナレーションが入ったのは印象的だった。ネットで『帝都物語』について調べたところ、あくまで主演は勝新太郎さんで、その他にも平幹二朗さん、大滝秀治さん、宍戸錠さんといった大御所俳優が名を連ねている。その中で当時新人だった嶋田久作さんが強烈な印象を残しているのだから、それほど嶋田久作さんの演技と加藤というキャラクターが唯一無二だったことが考えられる。

いつの日か嶋田さんは僕の中である意味、忘れられない俳優さんとなっていた。嶋田さんが出ていた作品やCMは今でも覚えている。味の素の冷凍餃子のCMで、嶋田さんはギョーザ大好きマンといったキャラクターを演じていた。CMの中で、嵐の櫻井さんに詰め寄るギョーザ大好きマンは、加藤を彷彿させるようなキャラクターだったので、あのCMは櫻井さんではなく、嶋田さんを見せるためのCMだったとつくづく思う。他にもソフトバンクのCMで、嶋田さんは速度制限マンというキャラクターを演じていた。広瀬すずさんを妨害する速度制限マンも加藤を彷彿させるようなキャラクターだったので、そのCMの監督は嶋田さんのファンなのかなと勝手に推測していた。個人的にYouTubeを開設してほしい俳優さんの一人だ。

 

男はつらいよ お帰り 寅さん

男はつらいよ お帰り 寅さん』を観た感想を書きたいと思う。僕は現時点で『男はつらいよ』シリーズの中では、『男はつらいよ』、『続 男はつらいよ』、『男はつらいよ フーテンの寅』の3作しか観たことが無いのだが、たまたまテレビで放送されていた『男はつらいよ お帰り 寅さん』を観ることになった。

だいぶ前に『チマタの噺』という番組で、鶴瓶さんがカンニング竹山さんに「『男はつらいよ』に出演することはすごいこと」といった発言をしていたのが印象に残っていたため、『男はつらいよ お帰り 寅さん』の第一印象は、カンニング竹山さんになってしまった。また、カンニング竹山さんが出てくるシーンが待ち遠しくなっている自分もいた。あとこの映画を観て思ったのが、芸人さんが多く出ているということ。カンニング竹山さん、出川哲朗さん、立川志らくさん、林家たま平さんとそのほとんどがカメオ出演に近いが、強いインパクトを残している。やっぱり芸人さんの存在感って強いんだなと改めて感じた。『男はつらいよ お帰り 寅さん』ぜひ、観てみてください。

 

冷や汁

冷や汁の思い出はあんまり無い。ただ冷や汁と聞くと、Paraviで観た『はなまるマーケット殺人事件』で、岡江久美子さんが冷や汁を力説するシーンを思い出す。僕も『はなまるマーケット殺人事件』を見終わったあとに、即席で冷や汁を作ることになった。味噌とたまたま家にあった胡麻和えの素を混ぜて、そこに冷たい水を入れる。岡江さんは、「水道水じゃだめ、井戸水よ」と発言していたが、僕は水道水をジョボジョボと入れる。作中で小倉久寛さんが、「麦飯にぶっかけて食べるんじゃ!」と発言していたが、僕は白ご飯(しかも冷凍)にぶっかけて食べる。うん、美味しい。猫まんまが美味しいから、冷や汁も美味しいに決まってる。きっと、使った味噌がだし入り味噌だったから美味しかったのかな。関係ないか。

ラマになった王様

この映画は、ディズニー映画の中でもかなりカルト的な人気を誇る映画だと思う。ただ小学生の時、好きなディズニー映画は『ラマになった王様』と言ったら、同じ登校班の女の子が「知ってる!」って反応してくれて、嬉しかったのを薄っすら覚えている。なんせディズニー・チャンネルで、『ラマになった王様』のオムニバス的作品が放送されていたのだから、映画自体は観たことなくても、『ラマになった王様』という名前だけは聞いたことがあるという人も多いだろう。

本題に入るが、僕はこの『ラマになった王様』という映画が大好きで、TSUTAYAで何回も借りて観た覚えがある。今でもたまに観たくなる。個人的に、ディズニー映画の中で最も中毒性の高い映画だと思う。なぜなら他のディズニー映画に比べて、シリアスなシーンが少ないからだ。だから、どのディズニー映画よりも観やすいというのはあるかもしれない。何も考えずに観れる。怖いシーンも全く無い。

また、本作のヴィランであるイズマとその手下のクロンクの悪役コンビ。このコンビがとても面白い。このコンビにはぜひとも、漫才協会に入って欲しい。そのくらい息もぴったりで、劇中で見せるかけ合いも面白い。このクロンクというキャラクターは、悪役の手下であるのにも関わらず、普通にいい奴。実際に『ラマになった王様2 クロンクのノリノリ大作戦』では、タイトル通りクロンクが主人公である。悪役の手下が続編の主人公になる映画は、世界中でこの映画だけだろう。そのぐらいクロンクは魅力的で、愛すべきキャラクターである。ちなみにそんなクロンクの得意料理は、ほうれん草のパイ。僕はこの映画で始めて、甘くないパイがあることを知った。

物語の中盤で、主要キャラクター全員がレストランに入るシーンがあるのだが、そこのレストランの看板メニューとして、ダンゴムシの塩焼きが出てくる。主人公の相棒であるパチャは、美味しそうにダンゴムシを頬張るわけだが、不思議なことにそのダンゴムシが美味しそうに見えてくる。ダンゴムシが美味しそうに見えてくる映画は、世界中でこの映画だけだろう。

色んな意味でオンリーワンな映画『ラマになった王様』ぜひ観てみてください。