ベタ

日本のドラマで、最もベタなドラマといったら、『ドクターX』だろう。群れを嫌う女医が、権力者をギャフンと言わせるというストーリー。もちろん作中で色んな人間ドラマが散りばめられているわけだが、最後は米倉涼子さんの「私、失敗しないんで」のセリフと岸部一徳さんの「メロンです。請求書です。」のセリフで物語を完結させてしまう。もちろん視聴者は、「私、失敗しないんで」に対して、「またかよ〜」なんて言わない。待ってました!と言わんばかりにスタンディングオーベーションするだろう。大体、スカっと系の作品、勧善懲悪をこれでもかと肯定した作品は、ベタなような気がする。日本のドラマで例を出すと、『水戸黄門』『半沢直樹』『ドクターX』といった感じかな。『水戸黄門』で、最後まで印籠を出さなかったら、それはシュールになるかもしれない。